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(1) 他の地域フォーラムとの関係
すでにアジア大平洋地域に存在している地域フォーラムとして、
・APEC運輸作業部会
・PSC(ポート・ステート・コントロール)に関するアジア太平洋MOU(東京MOU)
・ASEAN地域フォーラム(ARF)
捜索救助に関する中間会合(SAR・ISM)
・南太平洋フォーラム(SPF)
があげられた。
ARF及びAPECとの関係に関し、当方より、ARFの「捜索救助中間会合」及びAPEC運輸作業部会のひとつの議題である「油汚染対応」が当フォーラムと密接に関係してくると思われるが、これらは主体が海上保安主管庁ではないことから、あまり実質的な議論がされていない場合が多いので、SAR及び油汚染対応に関しては当フォーラムが主体となってリードしていくべきである旨発言し、合意を得た。
また、東京MOUとの関係に関し、当方より、すでに東京MOUは、データベースの設置等有効に機能しているので重複して議論する必要はなく、当フォーラムにPSCに関する議題を含める必要もないと主張したが、ニュージーランドより、当フォーラムと東京MOUとの間で情報の交換程度は行ってもよいのではないかとの発言がなされ、結局第2回会合以降にPSCに関する話題が取り上げられる可能性は残されることとなった。
さらに、当フォーラムを上記のいずれの地域フォーラムからも独立した、各国や各地域の「海上保安主管庁」首脳の話し合いの場とすることで一致。
APEC及びARFに対し、当フォーラムが設立された事を通知することに決定した。(今回主催国の豪州から各地域フォーラムあて通知される予定。)
(2) 本フォーラムの運営方法・資金負担
本フォーラムは、各回の主催国の責任において運営されるものとし、開催地は毎回異なった地域にて各メンバー国が交代で主催すること、主催国が会議場その他の関連する費用を負担し事務局としての機能を果たすこと、各代表団は参加に

 

 

 

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